私が体験した、卵巣出血のお話です。

女性なら起こる可能性はゼロではありませんし、大量出血になると命にも関わります。

私は幾つかの決断ミスで体内出血量は1500mmに達し、結果倒れてしまいました。
(出産時でも平均300mlの出血と言われており、輸血が必要なレベルでした。)

とても恥ずかしい内容も含まれますが、私の話が少しでも参考になればと思い詳細に綴っていきます。

性行為後の突然の腹痛

突然襲ってきた腹痛。
でも普段のものとは違う。
では、どんな腹痛だったのか…見てみましょう!

腹痛の症状(右下腹部や肛門の奥の痛み)

それは彼との性行為後に、突然やってきました。

時刻は、夜中の3:00ごろです。

「なんだかお腹の調子がおかしい。」

私は便秘気味だったり生理痛が酷かったりするので、またその類の腹痛かな…と耐えていました。
月経困難症(PMS) 辛い生理痛や胸の張り緩和 ルナテアって?

しかし、

  1. 寝返りをうつ為、下半身を動かそうとすると激痛がはしる。
  2. 時間が経っても、治らない。
    (それ以上に、時間が経つにつれて痛みが増す)
  3. 排尿排便痛
  4. 肛門の奥の方がズキーンと痛む。
    「ズキンッ」というより突然「ズキーーーーン!!」ときて、体が勝手に反り返ります。(^^;)
  5. 下腹部・右下腹部の痛み
  6. 歩くたびに激痛がはしる

以上の症状から、「これはいつもと違う」と判断しました。
ちなみに、生理の時のような体外への出血はありませんでした。

疑うべき病気

下腹部(特に右下腹部)や肛門の奥が痛むということで、以下の疾患が頭によぎりました。

  1. 卵巣の捻転
    実は昔から卵巣の膨張収縮が繰り返し起こり、医師から「卵巣の捻転に気を付けてね。」と言われたことがあります。
    通常3cmほどの大きさらである卵巣が、私は6cmや7cmまで膨張したことがあります。
    外的要因や激しい運動などで、肥大化した卵巣の卵管が捻じれ激痛がおこります。
  2. 卵巣嚢腫
    子宮筋腫と並んで女性によくみられる病気です。9割は良性です。悪性のものは「卵巣ガン」と呼ばれています。
    良性の腫瘍は卵巣の中に袋状のものができ、その中に内容物が詰まっている形状になっています。
    卵巣嚢腫にはその袋の中身によって、皮様嚢腫、チョコレート嚢腫などの種類に分けられています。
  3. 子宮内膜症
    本来、子宮内腔にしか存在しないはずの子宮内膜や組織が、子宮以外の場所にできる病気です。
    子宮以外の場所にできた子宮内膜も、同じように月経の働きをしてしまいます。
    しかし、血液や内膜を体外に出すことは出来ないので体内に溜まります。
    チョコレート嚢胞(のうほう)ができたり、他の臓器との癒着(くっついてしまう)が起こります。
  4. 子宮外妊娠
    受精卵が子宮以外の場所に着床した妊娠を、子宮外妊娠といいます。
  5. 虫垂炎(盲腸)
    婦人科疾患ではありませんが、右下腹部ということで疑いました。
    虫垂は、盲腸の先に突き出た5〜10cmほどの先端が閉じた突起物です。
    ここに化膿性の炎症が起こる病気です。
    10代に多くみられるようですが、大人でも十分に起こる確率はあるようです。

女性ということで、婦人科疾患が主に疑われると思います。

とにもかくにも治まらない痛みに、彼と話し合い救急車を呼ぶことにしました。

「夜間の救急病院」と検索して、電話かけました。

しかし、ここで一つの失敗が起こります。

休日・夜間の救急病院と症状の経過

夜間 人生で初めて救急車を呼ぶ。

救急車を呼ぶことが人生で初めてだったこともあり、電話で看護士さんとお話をする際、少し抵抗があり控えめな言動をとっていました。

ドキドキしながらも、事情を正確に伝えました。

結果…

「排卵痛の可能性があるので、市販の痛み止めを飲んで様子を見てください。
朝になっても治まらない場合は、自己判断で病院へ向かってください。」

ということで、救急車を呼ぶことに失敗しました。(T T)
夜間の救急病院は、ものすごく忙しいようです。

横になることもきつかった私は、言われた通り薬を飲み少し様子を見ることにしました。

このとき、明け方の4:00。
不幸にも、この日は祝日
救急病院が開くのは、朝の9:00。

痛み止めの効果か、少し眠りにつくことができました。

しかし、ここで我慢したことにより、大量出血の道へ進んでしまいました…。

後から、知り合いの看護士さんに話を伺うと、

「そういうときは、無理やりにでも呼んだ方がいい」

とのことでした。(´・ω・`;A)

祝日の救急病院 1つ目の病院に自力で向かう

頻繁に起こる、肛門の奥のズキーーーーーン!とした痛みで、熟睡することはできませんでした。
病院が開くまでの時間、座って過ごしていました。
その方が楽だったんです。
(これには理由がありますが、後程お話します。)

不幸中の幸いか、近所に大きな総合病院があり、タクシーで向かうことにしました。
祝日ということもあり、病院の待ち時間はものすごく長いです。

診察の順番がまわってきました。

まだなんとか歩くことができます。

医師に、

「腹部の痛みは10段階で言うと、どのぐらいですか?ちなみに10は死ぬほど痛いレベルです。」
と初めての質問に戸惑い、控えめになって「5か6」と答えました。笑

診察台で横になり、お腹を押されつつ痛みの強い部分を聞かれました。
この時も、右下腹部の痛みが一番強かったです。

最後に、レントゲン撮影。

ここで、体内で良からぬモノが写りました。
「膨張した右の卵巣」と、肝臓や胃の周りにまで溜まっている「血液」でした。

医師からは、「これは痛みレベル、8か9ぐらいありますね。専門の病院で診てもらいましょう。」

私は、産婦人科で有名な某病院へ救急搬送されることになりました。

事の重大さを認識し始め、人生で初めての救急車へ乗車です。

出血から12時間後 2つ目の病院で意識を失う

2つ目の病院に到着したのは、お昼すぎでした。
支えなしでは歩行もできなくなり、横になることも辛く、点滴も座ったまま行いました。

診察は問診や内診、エコーです。

内診は、産婦人科で診察したことのある方でしたらご存知ですよね。
膣の中に器具を入れて、子宮や卵巣などを検査・診察することです。
私は毎年、子宮頸がんの検査を受けに行っていたので慣れていましたが、やはりこの時も痛みがありました。

診察の結果、以下のことが明確になりました。

実は、性行為後の卵巣出血はよくあることらしいです。
ほとんどの場合は、自然に止血され手術までには至らないようです。

しかし、私はかなりの量が体内に溜まっていたこともあり、止血されているか分からない状況でした。

主治医の先生によると、「2000mlは出血している可能性がある。」とのことでした。
通常出産時でも、平均300mlしか出血しないらしいです。
私は、もう倒れていてもおかしくない状態だったらしいですが…気を張っていたのか、その気配は全く見られませんでした。笑

大量出血は命にも関わるので、入院して様子をみることになりました。
緊急手術になる可能性についても伝えられました。

人生で初めての緊急入院に、戸惑いました。

病室(大部屋)に案内され一息つき、「手術になったらどうしよう」などと考えていると

先生に診てもらえたことで少し安心したのか

気が緩み

どんどんと気分が悪くなり

頭がボゥっとしてきて

ナースコールを鳴らしたところで

意識を失いました。

時刻は15:00ごろ。

腹痛を感じ始めて、12時間ぐらい経ったときでした。

緊急入院と緊急手術(腹腔鏡下手術)

目覚めると、大部屋から個室に運ばれているところでした。
たくさんの看護士さんに囲まれていて、私は手術服を身に着けていました。
心電図検査器具、点滴、酸素マスクなど、体にはいろいろついていました。

「もう大丈夫だよ」

「ビックリしたね」

たくさん声をかけていただき、「あ、倒れたのか」とぼーっとした頭で考えていました。

この事がきっかけで、体内の卵巣は自然止血されておらず、まだ出血が続いていることが明確になりました。
お腹の張りは、診察したときよりも酷くなっており、これ以上は危険と判断され、緊急手術となりました。

手術や麻酔の説明を聞き、承諾書に署名をしました。
意識もしっかりしていたので自分で署名をしましたが、もう殴り書きです。笑

離れて暮らす両親(事前に電話番号を伝えていました。)や、ずっと付き添ってくれていた彼にも、説明があったらしいです。

意識を失ったショックと、初めての手術に戸惑いが隠せませんでした。
看護士さんに、「私手術初めてなんですー!」と謎に訴えていました。笑

止血が目的でしたので、今回の手術では卵巣の摘出はありませんでした。

手術方法は、「開腹手術」ではなく、傷跡の目立たない「腹腔鏡下手術」で行われることに。
※腹腔鏡下手術については、こちらの記事をご覧ください。
卵巣出血 腹腔鏡手術とはどんな手術?

麻酔は、全身麻酔です。

手術室に運ばれ、いよいよ人生初の手術の時間です。

ふと、何年か前に人生で初めて手術を受けた時の祖母の言葉が蘇りました。

「もう手術台に運ばれたら、まな板の鯉よ。」

なんだか、心が落ち着きました。

手術台に移り、マスクを付けてもらったところで、意識がなくなりました。

麻酔は、効果抜群でした。

手術後の入院生活については、次の記事で記載します。
卵巣出血 入院生活1日目 手術後の痛み